また再建しましょう。の巻 | 人生空回劇場

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一生懸命耕して種を植え続けてるつもり。

コツコツ水をやって気ぃ使って日に当てたり。



だけどなかなか実を結ばない私の人生。 嗚呼、空回り。



とは言え、人生、本音と建前 紙一重。  あんまり難しく考えずにいきましょ。

救出されたおじいさんが笑顔で言った『また再建しましょう』って言葉に励まされた人も多いと思います。

でも、世界中の人が思った。


なぜこんな時にこんな前向きな言葉が出るのか!?


これが日本の精神、SAMURAIスピリッツだ!

って賞賛の声多いですよね。


でも思ったんですよね、これって日本人だからだもんって。

あ、いや、、何か表現が・・・ちょっと上手く言い表せないのだけど、、、

日本って、『やり直し』や『もう一度』に抗体があるんじゃないかと思って。

少なく見積もっても西暦700年位に日本って国が出来てから約1300年。 そんな長い間、ずっと何度も災害や悲劇的な事が起きて、何度も絶望的な気持ちに襲われたわけじゃない?

例えばさ、ずっと木造建築で千数百年頑張って来た民族じゃない? 地震には脆いし火には弱い木で。


でも、その脆さをカバーする為に技や業を磨いてちょっとやそっとじゃ倒れないし崩れないし、更には釘を一本も使わない建築物なんてスゴイものまで作ってのけちゃって。


火に対してだって、ちゃんと消防士さんってシステムが数百年も前からあってさ、いやその頃は消すよりか延焼を避ける為の役割だったりするのだけど。


震災だって何度も経験してる。

今みたいに救助活動に活躍してる最新の道具や機械なんて何も無い時代から。

原爆も経験した。 敗戦も経験した。 その後の焼け野原から、食糧危機からだって復興出来てる。


多分、知ってるんだよね。 

もう一度やり直せばいいって。

これは終わりじゃないって。


歴史の中で培って来た何かが日本人にはある。 

色んな大切なものを失って、犠牲もあって、でもそれでも生きてる自分たちが、生きてく為にやれる事も やらなきゃいけない事もあるって、どこかでちゃんと分かってる、、、

何か今回の災害で発見というか、納得というか、自覚というか、そんな感じのものが芽生えた。


ある国のメディアが今回の地震で日本に取材に行った時にね、被害状況を目の当たりにして一言

『日本は終わったな』

と言って帰って行ったのね。


終わってねーよ。 わかってねーな。